どうも、こんにちは。ハルオ(@haruovlog)です。
今回は僕が以前乗っていたバイク『バンディット250後期型(GJ77A)』をインプレ・レビューしていきます。
バンディット250といえば約20年前に生産されていたスズキの250マルチの代名詞、250cc4気筒の高回転型エンジンを搭載し、4発ならではの官能的なエキゾーストノートが特徴的です。
当時、各社250ccマルチをラインナップに揃えていましたが、バンディットといえばトラス構造のイカすフレームが特徴的です。
また、同排気量マルチのバリオスやホーネットと比べて年式も古く、そちらに250マルチの人気が取られてしまっているので圧倒的に安いのも特徴の一つです。(19年時点)
僕も見た目のかっこよさ、4気筒のサウンド、そしてなにより安いということでファーストバイクとして購入しました。
バンディットの乗車歴は2年あるので、試しに乗ってみた系のレビューよりは信頼性のある記事が書けるのかなと思います。
そんなわけで、今回は『バンディット250』を約二年間乗ってみた感想を書いていきたいと思います。
はじめに
注意事項
- インプレは主観的・抽象的な意見が多く含まれます。
また感覚には個人差がありますので、参考程度でどうぞ。 - 私は身長169cm、体重60kg、股下77cm、細めの体格です。
諸元表
インプレの前に『バンディット250』の諸元表を載せておきます。
今回紹介するのは後期型(GJ77A)です。バンディットは95年を境に前期・後期に分かれます。
僕は後期型の見た目が好きだったのと、少しでも新しいバイクが欲しかったので後期型を購入。
後期型でも僕が乗ってた当時は10年落ちの少し古いバイクという感じでした。
バンディット250 | |
全長 (mm) | 2055 |
全幅 (mm) | 1055 |
全高 (mm) | 730 |
軸間距離 (mm) | 1415 |
シート高 (mm) | 745 |
車両重量 (kg) | 169 |
乗車定員(名) | 2 |
原動機種類 | 4ストローク |
気筒数 | 4 |
冷却方式 | 水冷 |
排気量 (cc) | 248 |
4スト・カム駆動方式 | DOHC |
最高出力(PS) | 40ps(29.4kw)/14,000rpm |
最大トルク(N・m) | 24.5/10,000rpm |
燃料タンク容量 (L) | 15.0 |
燃料(種類) | レギュラーガソリン |
燃料供給方式 | キャブレター |
満タン時航続距離 | 615.0Km |
フレーム型式 | ダイヤモンド |
燃費(km/L) | 41.0 |
ブレーキ形式(前) | 油圧式ディスク |
ブレーキ形式(後) | 油圧式ディスク |
タイヤ(前) | 110/70R17 |
タイヤ(後) | 150/60R17 |
メーター表示:燃料計 | 有 |
ABS | 無 |
40馬力の250cc4気筒ということで、今のバイクのラインナップにはない古き良きバイクという感じです。個人的に古いバイクと感じさせないデザインだと思いますが、20年落ちは流石に古いでしょうか?
特筆すべきは最高回転数が18,000rpmで最大トルクの回転数が10,000rpmとかなりの高回転型エンジン、まさに回して楽しむバイクということがわかります。
ただし、10,000rpmを最大トルクに置いているので、相対的に低回転のトルクが低いということがわかりますね。
あと、シート高がめちゃくちゃ低いです。250ccでもかなり低い方で、実際足つきはめちゃくちゃ良かったです。
インプレ
外観
- 前
- 斜め前
- 横
バンディットは250ccの丸目1灯ネイキッ ドで随一のかっこよさだと僕は思っています。特にかっこいいのが斜め前〜サイドにかけてのフレーム部分。
流れるようなフォルムで網目状のダイヤモンドフレームが特徴的です。
こういう構造のフレームってあんまりないですけど、ホントにかっこいいですよね。
今だとsv650がスズキのダイヤモンドフレームの系譜を受け継ぐバイクですね。
メーター周り
バンディットのメーターはアナログ形式で左側にスピードメーター、右側にタコメーターがあります。
スピードメーター側にオドメーター、総走行距離が表示されます。真ん中にはアナログ燃料計も装備しています。
▼右手側には上からキルスイッチ、ハザードランプスイッチ、セルスタータースイッチがあります。
▼左手側には上から、ハイビーム切り替えスイッチ、ウインカー、ホーンスイッチがあります。
取り回し
取り回しはオーソドックスな250ネイキッドといった感じです。
XJR400Rなどの400ccクラスと比べたら車体も一回り小さくコンパクトにまとまっているので、取り回しはしやすいです。
バンディットは足つきがめちゃくちゃいいので、跨りながらの前後の押し引きもかなりやりやすかったです。
足つき
シート高は745mmなので、足つきはめちゃくちゃ良いです。
身長169cm、股下77cmの私がまたがった場合でも、両足かかとまでべったり地面に足がつきます。
ちなみに僕は教習車のcb400sfでも両足べったりつかない短足ですが、バンディットは余裕でかかとまでついたので、身長が低い人でもバンディットならローダウンせずに乗れるんじゃないでしょうか?
それぐらい足つきは良いです。
フレームも曲線的でシルエットはどこか女性的、割と女性の方にもおすすめできるネイキッドかなと思います。
乗り心地
レーシーなマフラーサウンドと合わさって、ネイキッドならではの爽快感があります。
しかしスクリーンがないので、走行風が直に当たり長時間の走行は厳しめです。これはネイキッドだったら仕方ないですね。
後、バンディット250は低速トルクが悲しいぐらいないので、初速〜走り出しまでがかなりしんどいです。
街乗りなどのストップ&ゴーが多い場合はエンジンの回転数にかなり気を使います。
クラッチ操作を失敗するとかなりギクシャクするんですが、その辺の低速トルクのなさが乗り心地をかなり損ねています。
操作性
250ccで車体も軽いのでかなり扱いやすいかったです。
車体が小柄なことも相まって、連続カーブでも思った通り倒すことができますし、山道の走行はかなりしやすかったです。
ブレーキ
※写真は前輪ブレーキです。
前後ブレーキは2pot片押しのシングルディスクです。特筆すべきところはなく普通のブレーキかなぁと思います。
街乗りレベルで制動力がないなと感じたことは有りませんでした。
昔のバイクなのでABSは付いていません。フットブレーキを強く踏むと割と簡単にタイヤがロックします。
実燃費、航続距離
僕の乗っているバンディットは実燃費は15〜18km/lでかなり悪かったです。
物によっては20km/lぐらいあったらしいですが。。。
タンク容量は15Lでこの排気量でいったら一般的な大きさだと思います。燃費が悪いので航続距離は250kmぐらいで、だいたい200kmぐらい走行したら給油していました。
後期型からは燃料計がついているので、ガソリンの残量がわからないといったこともありませんでした。地味に燃料計は便利です。
高速道路
高回転型のエンジンを搭載しているので、100km/h程度でしたら難なく加速してくれます。
100km/hまでの加速性能は申し分はないですが、ネイキッドなので走行風はきつくて100km/hぐらいがギリギリ快適に走れる速度です。
120km/hぐらいは普通に出ますが、それ以上になってくると走行風がきつすぎて正直巡航できる速度ではないかなーという感じでした。
また車重も160kgほどなので、高速走行となると横風の影響はかなり受け、多少ふらつく時もあったので、軽さという不安感は多少有りました。
十分な加速性能はあるので、高速道路が走るのが厳しいかと言われたら、全然そんなことはないと思います。
ただし、高回転まで回しているので、振動とエンジン音がかなりします。長時間の走行は結構疲れます。
エンジン性能、加速性能
エンジンは18,000回転まで回る超高回転型エンジンを搭載しています。
最大トルクが10,000回転ぐらいのところに設定しているので、必然的に低速トルクが薄くなっています。
250ccの場合はその低速トルクの無さが顕著で、バンディットの場合0~4000rpmぐらいまではほとんど加速せずに、4000回転を境に急に加速します。
トルクの谷が明確すぎて笑えてきます。
ですので、発進時の動作が一番気を使います。「4000回転にエンジンを回す→クラッチを切って発進」を繰り返すということになるので街乗りだと結構しんどいです。
もちろんぶん回して加速もできますが、普段乗りで10,000回転も回したらうるさくて恥ずかしいので、普通はやらないですね。
一方でエンジンを回した時の音は4気筒ならではの突き抜けたレーシーなサウンドを味わうことができます。
上記のように基本的に高回転で走ることになるので、「音を楽しみたい、高回転エンジンを回したい」という方にはぴったりのエンジンだと思います。
二人乗り
タンデムシートは運転手とのシート一体式なので、タンデマーは運転手と距離が離れすぎ、目線の位置が高すぎずで、恐怖感は少ないです。
しかし、タンデムバーが存在しないので、タンデマーはタンデムベルトに捕まるか、運転手に捕まるかしないといけないので結構疲れます。
よくタンデムする場合は下記のような社外品のタンデムバーがあるとタンデマーはかなり安心感があると思います。
一方で運転手側もタンデム時の運転は中々しんどいです。
元々なかった低速トルクがタンデムでさらに鈍くなるので、動き出しの動作にはかなり気を使います。
動き出しが苦労するので、バンディットに限らず250マルチは二人乗りには向いていないと感じました。ただ無理かと言われるとそうでもなく、結局は慣れなのかなと思います。
積載性
シート下には車載工具と雨具をどうにかしたら入る程度のスペースがあります。
500mlのペットボトル一本ぐらいは入りそうなので、一般的なネイキッドよりシート下スペースは広めです。
バンディットは純正キーで開閉するヘルメットホルダーが最初から着いています。
またタンデム用の半ヘルぐらいはシートと車体であご紐を挟み込める用のくぼみが有るのも地味に便利。
まとめ
以上、バンディット250のインプレでした。
250マルチ特有の低速トルクの無さというデメリットは有りますが、それを上回る見た目のかっこよさとレーシーなエンジン音が魅力的な一台です。
また、後期型の生産時期は1995~2001年と20年前の車種のため、当たり外れは有りますが、乗り出し価格30万円前後で購入できるので、お金のない学生にもおすすめです。
バンディット400は市場にほとんど出回っていませんが、250は中古車市場にもまだまだ出回っているので、割と購入するハードルは低いと思います。
最近見かけることがめっきり減りましたが、低速トルクの無さを我慢できるのであれば、250マルチの選択肢の一つとしては全然有りだと思います。
以上、みなさんのバイク選びの参考になれば幸いです。(^▽^)
見た目:
乗りやすさ:
足つき:
燃費:
エンジン音:
手に入りやすさ:
コスパ:
総合評価: