どうも、こんにちは。ハルオ(@haruovlog)です
Uber Eats (ウーバーイーツ)配達パートナーが配達中に事故を起こした場合、どのような事後対応をしたらいいかご存知でしょうか?
自動車の場合は保険会社に事故の対応をしてもらうことがほとんどだと思いますが、Uber Eats の配達パートナーは特に保険に入っていないという方が多いと思います。
じゃあ、Uber Eats の配達中に事故の加害者になった場合は無保険だからとんでもない賠償金を支払わないといけないのか?
実はUber Eats が事故に対しての保険制度を用意してくれているのです。(ただし条件付きでどんな時でも適用される訳でなく、金額の上限は決められています。)
ですので、配達パートナーは万が一の事故に備えて保険の内容を知っておく必要があります。
そんな訳で今回はUber Eats が配達パートナーに提供している保険制度について詳しく解説していきます。
Uber Eats の報酬は完全出来高制、急いで配達することがほとんどです。配達パートナーの交通事故もそこそこ発生しているようです。
この機会にUber Eats の保険内容と使い方を把握しておきましょう。また可能でしたら任意保険に加入し、事故に対して万全の準備をしておくことをおすすめします。
補償内容についてはUber Eats 側で随時更新があるようです。この記事の情報が古く、間違っている可能性もありますので、都度公式HPに行って確認することをおすすめします。
目次
Uber Eats 配達パートナーの補償制度
19年10月1日にUber Eats 配達パートナーの事故の補償制度についてUber Eats 側から下記のようなアナウンスがありました。
この度10月1日より、日本の Uber Eats 配達パートナーに対し、従来の対人・対物賠償責任保険に加え、新たに配達パートナーへの傷害補償制度を提供いたします。
本プログラムは Uber が三井住友海上と契約を結んでいるプログラムです。本プログラムは自転車・原付バイク・バイク・軽自動車を利用する Uber Eats 配達パートナーが、配達リクエストを受けた時点から配達が完了、またはキャンセルするまでの間に生じた事故に対して適用されます。
本プログラムに関する事前申し込みや、追加料金のお支払いは必要ありません。
万が一、配達中に事故に遭われた場合はサポートセンターまでご連絡ください。事故の報告を受け次第、専任チームが対応いたします。
要は三井住友海上とUber Eats が法人契約し、配達パートナーへの傷害補償制度を無償で提供してくれるということです。この補償制度の適用は事前に申し込む必要がないので、Uber Eats の稼働を始めたら、だれでも即適用されるのが特徴です。
保障の適用は配達リクエストを受けてから配達完了までが対象になっています。リクエストまでの移動時間、待機時間は補償の対象外なので注意ください。
保証内容
次に補償制度の内容について見ていきます。
- 対人・対物賠償責任
- 傷害補償
Uber Eats が提供している補償制度は上記2パターンがあるようです。
ざっくり説明すると、
①事故をした他人の怪我や物品に対して適用される対人・対物賠償責任、
②自分の怪我に対して適用される傷害保険ですね。
それでは詳しく確認していきましょう。
対人・対物賠償責任
対人・対物賠償責任の内容は下記の通りUber Eats よりアナウンスされてます。
配達中の事故により、他人を死傷させたり、他人の物品を壊してしまい、法律上の損害賠償責任を負った場合に補償します。
尚、補償額には1億円の上限があります。
配達の車両を125cc以下のバイクで登録している Uber Eats 配達パートナーに対しては、対物賠償責任の補償請求に際し最大5万円までの自己負担金が設定されています。
- 配達中に歩行者にぶつかって怪我もしくは死亡させた。
- 配達中に交通事故を起こして、相手方の車両に損害もしくは怪我を負わせた。
- 商品の受け渡し時に誤って料理をこぼしてしまい、注文者に火傷を負わせた。
配達中に限りますが、他人の身体・物品に損害を与えた場合に適用されます。ただし上限は1億円です。
相手方を死亡させた場合1億円では効きませんので、任意保険の対人・対物は無制限が一般的です。ないよりはマシですが、少し保障内容として不十分です。
傷害補償
障害補償の内容は下記の通りUber Eats よりアナウンスされいます。
配達中の事故により配達パートナー自身が傷害を負った場合に、医療費や入院費などの見舞金を補償します。
尚、補償額には上限があります。
- 配達中に交通事故を起こして、自身が怪我を負った。
- 商品の受け取り時に誤って料理をこぼしてしまい、自身が火傷を負った。
配達中に偶発的に起こした怪我は基本的にすべて補償の適用範囲となっているようです。手術費用だけでなく、入院費、死亡見舞金、後遺傷害見舞金などが対象です。
後で説明しますが、一般的な任意保険と比べて金額は多いケースがあるので、配達中の傷害保険に関してはUber Eats が提供する補償制度で十分でしょう。
補償額の詳細はUber Eats 公式HPの傷害見舞金規定を参照ください
別途任意保険には加入すべき
上記に書きましたが、Uber Eats 配達パートナーの対人対物・傷害補償制度はUber Eats 側が自動で補償をかけてくれます。
ただし適用範囲は配達リクエストを受けてから配達完了までが対象で、リクエストが鳴るまでの待機時間は補償の対象外なので注意が必要です。
Uber Eats の稼働時間内で補償対象外の範囲を補うためには、別途自動車保険に加入する必要があるということですね。
また、任意保険は自走走行不能となった時に指定の場所まで無料配送いただけるロードサービスや示談交渉を弁護士が代行する弁護士特約制度が付帯されている場合もあります。
何よりも24時間体制で事故時の対応を確実に行ってくれるので、万が一の事故時でも安心できます。
一方、Uber Eats の補償制度の対応は
配達中に事故にあわれた場合はサポートセンターまでご連絡ください。
事故の報告を受け次第、専任のチームが対応いたします
と書かれています。
実際の対応は契約を結んでいる三井住友海上とのスタッフが事故後の対応をしてくれると予想されますが、事故後の対応は迅速な対応が必要になります。
Uber Eats の補償制度を使う場合、サポートセンターにひとまず連絡した後に専任チームが対応するということで、事故後の対応も不明点が多く不安な点が残ります。
以上により万が一の事故に備えて、Uber Eats の補償制度だけではなく、個人で自動車保険に加入することを僕はおすすめします。
一般的な自動車保険は業務時間中の事故は適用外がほとんど。法人向け、事業者向けの自動車保険に加入しましょう。
すでに自動車保険に加入されている方も一度保険の適用範囲を確認することをおすすめします。もしかしたら、Uber Eats 稼働中は適用範囲外かもしれません。
Uber Eats の配達におすすめの任意保険
ここからはUber Eats に最適なおすすめの自転車・バイクの任意保険を紹介します。
任意保険加入のポイントは
Uber Eats 補償制度の適用範囲外であるリクエスト外の補償は対応しているか
がまずは絶対条件です。
他にも
- 示談交渉サービス(弁護士費用特約)
- ロードサービス
などが付帯されていたらベターです。
以上の点を踏まえて、僕が調べた範囲でおすすめする自転車の任意保険を2つ紹介します。
2つとも保険の適用範囲、補償内容は全く異なっているので、各自の判断で保険を選んで加入いただければと思います
Uber Eats の配達におすすめの自転車保険
適用範囲 | 特徴 | 月々の料金 | |
BiSPA法人プラス | 配達中の事故はいつでも保険適用 | ・救急・警察へ代理連絡あり ・ロードサービスあり ・事後対応サポードあり | 1,400円 |
au損保ゴールドコース | 待機中の事故のみ保険適用 | ・弁護士費用特約 ・ロードサービスあり ・事故対応サポートあり | 1,110円 |
本記事で紹介しているのは保険商品の一部です。自己責任で細部まで理解した上で保険に加入するようにしましょう。
BISPA法人プラス
- BISPA緊急オペレーションサービス >>> 自動運転事故発生時、運転者に代わって、救急・警察へ連絡します。
- ビスパサイクル自転車損害賠償保険 >>> 業務・業務外の区別なく自転車損害賠償事故をサポート
- 自転車搭乗者傷害保険 >>> 利用者搭乗中の怪我を補償(最高2億円)
- ロードサービス >>> 1回40kmまで無料配送、回数無制限
1番の特徴は、Uber Eats 稼働中ならいつでも補償の適用範囲となっています。月額1,400円と安くはないですが、ロードサービス、24時間事故対応もついているので、文句なしの自転車保険です。ただし弁護士特約が付帯していないので、もらい事故の場合は保険を使えないので、自分で示談交渉をしないといけないのがネックです。
ロードサービス + 自転車損害賠償保険のみのライトプラン「BISPA法人」も月額1,000円で利用できます。
詳細は公式HPへ
au損保
- 個人賠償責任補償 >>> 損害賠償責任をおった場合に最大3億円補償
- 示談代行サービス(賠償事故解決特約)付き
- ロードサービス >>> 1回50kmまで無料配送
- 弁護士費用等補償 >>> 被害事故にあった場合にも補償
BISPA法人プラスと違いこちらは待機中の事故のみ保険適用で、配達中には補償が適用されません。配達中はUber Eats が提供している補償を利用することで相互に補完しあう形となるので、Uber Eats 稼働中ならいつでも補償が適用されることになります。
ゴールドコースの他にも、補償金額が低い、弁護士費用等補償が付帯されない代わりに料金が安い、月額360円のブロンズコース、月額600円のシルバーコースがあります。
詳細は公式HPへ
Uber Eats の配達におすすめのバイク保険
バイクの任意保険の場合、ポイントとなってくるのが、事業用に対応しているかどうか?です。
レジャー・通勤/通学用のみ適用される保険があるので、しっかりとUber Eats の配達中に保険は適用されるか確認する必要があります。
保険会社を選ぶ際は代理店に直接契約する『代理店型』よりも、『ダイレクト型(通販型)』がネットで手続きできるので、簡単かつ安いのでおすすめです。
僕がおすすめする任意保険が、
- アクサダイレクト
- チューリッヒ
上記2点の保険は事業用にも対応するダイレクト型(通販型)保険なのでネットで簡単見積もりすることができます。しかもロードサービスが付帯しているという充実ぶりです。
料金に関しては、年齢、等級などの要素によって異なってくるので、2社の見積もりを比較して安い方を選ぶのが賢明な選択です。見積もりは五分もあったらすぐに出来ます。
自動車の任意保険に入っていて、125cc以下の車両を配達に使おうと考えている方はファミリーバイク特約の使用を検討してみるのもありです。
ただし、「事業用で保険は適用されるのか?」をしっかりと確認する必要はあります。
さいごに
以上、Uber Eatsが提供する補償の解説と入っておくべき自転車保険の紹介でした。
現時点ではUber Eats が提供する補償だけで、配達中の全ての範囲に適用しているわけではありません。足りない補償を補完するためにも、万が一に備えて任意保険には加入しておくのがベターです。
将来的には、Uber Eats が提供する補償は配達中の全ての範囲に適用される、そんな可能性もなきにしあらずですが、事故対応のサポートやもらい事故時の弁護士費用特約まで付帯される可能性は今のところ低いと思います。
ですので「個人で任意保険に入っておくべき」というのが、万が一に備えて自分の身を守るためにも必要だと思います